篠山盆地の秋が深まる十月の最初の週末、畑地区の氏神・佐佐婆神社に、提灯を灯した山車が集まってくる。篠山三大祭のひとつに数えられる「畑まつり」——はた祭りの名で親しまれるこの例祭は、四百年近くこの谷あいで続いてきた。
祭りは二日をかけて営まれる。宵宮の夕暮れ、地区内の十の集落から提灯飾りの山車と御輿が神社へ集い、翌日の本宮では山車の行列が境内を練り、市内でも珍しい流鏑馬が奉納される。
放たれた矢を手に入れた者には、幸せが訪れる。
畑地区の人口はいま、およそ八百人。過疎と高齢化で担い手が足りず、十基の山車と七基の太鼓みこしのうち、境内に出せるのは半数ほどになった。それでも祭りは止まっていない。県外から山車の担ぎ手が駆けつけ、地区は「サポーター」として祭りをともに担う参加者を募りはじめた。
四百年の祭りが、いま新しい担ぎ手を探している。よそ者に開かれはじめた祭りは、消えかけているのではなく、続け方を変えようとしているのかもしれない。
You can claim official stewardship of this page — supervise the content, update yearly records, and list experiences. The festival keeps the reins.
Contact us to claim this page →